ポリプテルス・ウィークシーについて。
先ず、一般的な情報でのポリプテルス・ウィークシーとは、
Polypterus weeksii Boulenger,1898
種小名の由来は、
コンゴの宣教師であり発見者 ウィークスです。(J.H.Weeks)
一般的な特徴として、
外見的な特徴は、とくに他のポリプテルスに比べ頭部の比率が大きいことから「Fat Head」の異名があります。
これによりクチも大きくより大きな獲物が捕食できます。
寸胴体型、小さい小離鰭、亜成魚サイズになっても外鰓が痕跡のように残り続けるなどがあげられます。
地色は緑褐色や黄みがかったグレー~灰茶褐色で腹部側は淡い単色。
背部側のバンドは頭部後から入るもの、バンドというより破線であったり、明瞭・不明瞭など個体差がみられ、胸鰭の肉茎部に大きな1つのダークスポット。緑変しやすい。他種に比べて成長が遅い等々です。
生息地は、
コンゴ川水系の中流域(コンゴ・コンゴ民主共和国)、コンゴ民主共和国内の河川となっています。
さて、一般的な特長を逸脱する個体が存在し、興味が出て4年程飼育し5タイプに分けることが出来ました。
勿論、自分の個人的な考えですし、水槽内という限られた空間でのデータなので、参考程度に読んで頂ければ幸いです。
自分の水槽環境として、水槽サイズは180㎝(横幅)80㎝(奥行き)60㎝(高さ)の4面黒水槽で新水垂れ流し式のオーバーフロー水槽です。
底面にガーネットサンドと砂鉄を少量入れて底面砂として居ます。
水質は弱アルカリ性をキープしています。
混泳魚は、ポリプテルス(下顎系含め)とラテス・マリアエ、サンフランシスコタライロン、山ウツボ、ウナギ、メガロドラスとの混泳で、ウィークシーの混泳時は50匹程度の過密飼育となっています。
この様な環境下ですので、正確なデータ取りは難しいですが、5タイプ迄は特長が解りましたのでタイプ別に個人的な感想を書き込みたいと思います。
①積極的に隠れるタイプ。
このタイプは、余り活動的ではなく、大型ポリプテルスに隠れ殆ど水槽前面に出てこないタイプです。
このタイプの見た目は、頭の大きさが余り大きくなく厚みも余り無く吻も尖り気味な所謂、イケメンタイプの個体です。
このタイプはバンドが綺麗で、スラッとしています。
自分の水槽では、4年程で15㎝位の個体が35~6㎝位になりました。
他の方の個体でも、45㎝程度で成長が止まっている様に思います。
バンドのコレクション性の高いタイプですかね?
過密混泳ですと、殆ど見かけないタイプでした。
②積極的に空洞内に隠れるタイプ。
①と同じく隠れるタイプですが、空洞内(自分の水槽では塩ビ菅)に積極的に隠れるタイプです。
動画は此方になります。
このタイプは、全ウィークシー18匹中2匹しか居なかった珍しいタイプで、日中の殆どを塩ビ菅ですごし呼吸数も他のウィークシーよりも少ないように見て取れました。
夜間の消灯後は塩ビ菅から出ているのを観察出来ましたので、環境が暗くならないと補食しないように思います。
このタイプも①と同じく、余り成長はしません。
補食は夜間なので観察は出来てませんが、腹は膨れてますので食べて要るのだと思われます。
成長も①と同じく、3年程で20㎝位の個体が35~6㎝程度になっており、このタイプは今後の観察でどの様になるか興味が出て残して居ます。
③漂って補食するタイプ。
動画は此方になります。https://youtu.be/BmU_Q-2Bxbw
動画では補食はしていませんが、1日の半分程度は水面に浮いていて、補食しても底面に降りない事も多く観察出来ました。
自分の予想ですと、かなり流れの無い環境で浮き草や水草等が多く、流木や折れた枝木等に擬態して寄ってくる小魚やエビ等を補食しているのかも知れません。
ポリプテルスの最大の敵は水鳥なので、水鳥に見つかりやすい日中でも水面に漂って要るのを見ると、枝木とかに擬態しているのかも知れません。
後、
の様に、器用に胸鰭を引っ掻けて漂っていたり等、アタマは良さそうに思います。
見た目の特長は、丸顔で唇と目の隙間が余りなく目線も下に感じました。
水面から下を見渡せるには適しているように思います。
バンドパターンもこれと言って綺麗とはいえず、売れ残った感じの何処にでも居るタイプです。
自分の水槽内では、4年程で15㎝位の個体が45~6㎝程度まで成長しました。
補食も上手く、目の前に来た雑魚を狙う待ち伏せ型です。
④良く泳ぎ補食するタイプ。
このタイプは、1日の1/3程度を水槽内で忙しなく泳ぎ、コンギクスに似た様に泳ぎます。
補食も泳いで活魚に近づいて補食し、底面に居るときも、目の前に通る活魚を瞬間的に捕らえて補食します。
他のタイプのウィークシーよりも流れのある場所を好み、水槽内の排出口近くに居ることが多かったように思います。
見た目の特長は基本的に丸顔ですが、目の上辺りがフラットで丸みが無く尖り気味に思われますが、吻は短いように思います。
イケメンタイプではなく、ウィークシーが数匹居れば必ず居るタイプです。
バンドパターンも③と同じく特に特長と言う特長もない一般的なウィークシーで、
③のタイプより唇と目の間隔が少し離れていて、目線も真横の様に思います。
自分の水槽内では、4年程で15~6性能位の個体が44~5㎝程度に成長しました。
補食は③よりは確率が落ちます。
泳いで活魚の群れに行き補食するので活魚を咥えても逃げられているのを観察出来ました。
⑤特殊系のタイプ(急成長タイプ)
このタイプは、普通の餌でもみるみると大きくなるタイプで、①~④のタイプですと③と④の混合型に思われます。
漂う、待ち伏せ、泳いでの補食、ナンでも御座れのタイプで補食も上手く、特に同種喰の強いタイプで同種喰いは大きくなると言う逸話を実践していようなタイプです。
同種喰いなので、閲覧注意です。https://youtu.be/Chsk67XTEB8
このタイプは、ある程度育てないと解らないです。
見た目の特長も③~④に当てはまり、飼育してからの成長率がずば抜けて居て、飼育してからのお楽しみですかね?
一般的なウィークシーよりも大きさが桁違いで、62㎝と言う個体の画像を見ましたが同じサイズの下顎系のポリプよりも顔の長さは無いですが厚みと大きさガーネットあり、別の生き物の様に思いました。
動画の⑤のウィークシー56㎝程度なので、60㎝以上を狙いたいと思います。
以上が自分が4年程、飼育し観察していたデータになります。
見た目の特長ですが、特に際立った特長を上げています。
③や④の見た目でバンドパターンも綺麗で余り泳がない個体も居ます。
(このタイプは④としました)
①や②よりも前面に出てきて成長率は①や②よりも早いタイプも居ます。
(このタイプは①としました)
それらのタイプを見て、どの様なタイプかと考えて5つのタイプとしました。
今後、ウィークシーの採取場所が変わればタイプも増えると思われ楽しみです。
後、飼育環境が変わればデータも変わりますので、参考程度にして頂ければと思います。
今現在、トゥルカナセネガルスですが見た目を3タイプに分け、同じタイプを3匹購入し3タイプ3匹の9匹はクリアしました。
3タイプの1タイプを3匹購入して、2周目12匹迄になってます。
後、2タイプ6匹を購入して行動パターンの観察を本格的に始めたいと思います。
3タイプがどの様になるか楽しみです。
多分、結果発表は5年後辺りだと思います。
濾過槽のリセット
少し、ブログの間隔が(笑)
色々と実験途中でスミマセン。
実験内容はそのうちに書き込みます。
さて、タイトルになるかとも有るように、濾過槽のリセットをしました。
昨今の新型コロナウイルスにより、勤め先の百貨店が土日営業を休むと一昨日決まり、元々金曜日休みでしたので、三連休と相成りました。
(夏休み以来の連休です)
出歩くのもナンですし元々、濾過槽の汚れも目立って来たので、リセットする事にしました。
(前回のリセットは2019年9月27日でした)
自分が使っている濾材は、
この様な、かなり軽い濾材です。
今回、初めてリセットしましたがかなり軽く、リセットがこんなに楽だとは思いませんでした。
自分はヒーターと水質をアルカリ性にするためのサンゴ砂は1年で交換する事にしています。
備品は、チャームさんで購入しました。
(備品はチャームさんが安く配達してくれるので楽ですね)
因みに、200Wヒーターは肺魚水槽のヒーターです。
汚いので、掃除前と掃除途中の画像は有りませんが小綺麗になりました。
(この画像は去年のセットした直後の濾材です)
この濾材は、新しく入れると2週間位は浮いてしまう難点が有りますが、今回のリセット後は浮くこともなくて安心しました。
多分、濾材の中心部分まで水が入り込んで重くなっているのかと思います。
重くなっているとは言え、かなり軽い濾材なので、腰も痛くならず助かりました。
水質が中性から弱酸性側に傾いていて、ビキールやコンギクス等の体色がぶっ飛んでましたので、今回のリセットで新しいサンゴ砂も入ったので少しは良くなるかと思います。
セネガルスも弱アルカリ性の方が調子が良いので成長も期待してます。
当然と言えば当然ですが、水槽は白濁りしてます(笑)
まぁ、2~3日位で透明になるかと思います。
その後の、ポリプの状態がどの様になるか経過観察ですね。
連休で暇なので、ゆっくりと観察したいと思います。
セネガルス水槽終わり。
結論から言うと、セネガルスの遊泳力が有りすぎて孫水槽(180㎝X30㎝X30㎝(高さ))だと色々とぶつかり、身体に擦り傷が絶えないのでメイン水槽に移しました。
メイン水槽全体。
トゥルカナセネガルス。
今現在、ポリプはメイン水槽全体で下顎系が1/3程、上顎系が2/3と自分の水槽で上顎系がMaxに多い状態になってます(笑)
流石に不味いので、ウィークシーを中心に放出して少しは余裕を持たせないとヤバい事になりそうです。
しかし、セネガルスはウィークシーとは違う行動パターンなので見ていて飽きませんね。
立体的に泳ぐので、コンギクスの稚魚的に思います。
(実際は泳ぎ方が違いますし、産地によって多少違います)
今後は、ウィークシーの放出と孫水槽の魚を決めるのと、セネガルスの追加がメインになりそうです。
最近は、仕事が忙しくてバタバタしてましたが少し落ち着くかと思いますので、ゆっくりと観察しながら追加して行きたいと思います。
セネガルス水槽その後。
セネガルス水槽その後です。
結論から言うと、トゥルカナセネガルスの遊泳力が良すぎて(笑)水槽内でぶつかり過ぎて傷だらけになりメイン水槽に戻しました。
流石にこの傷が続くのは精神的に宜しくないので、自分なりの読みの甘さですがメイン水槽でデータを取りたいと思います。
まぁ、メイン水槽でも餌取りが上手いので大丈夫かと思います。
メイン水槽に入れたトゥルカナセネガルス。
同じ水の為か、特に問題無くメイン水槽に溶け込んで居ます。
セネガルスは良く泳ぐポリプテルスですが、ウィークシーやオルナティピンニス等とは違い、胸鰭と尾鰭、身体をくねらせて泳ぐので瞬発力があり、ダメージもそれなりになってしまう事が多いですね。
この辺りはウィークシーの泳ぎ方を見習って欲しいものです。
トゥルカナ産は他の産地のセネガルスよりも大きいので、ダメージも大きくなったと思います。
他のポリプテルスもそうですが、夜間の餌取りで激しく泳いで水槽のフランジや水槽の蓋に身体をぶつけて居るので、その内に脳震盪とかで落とす可能性もあり、メイン水槽に入れました。
今のところは、最善の選択だと思っています。
で、セネガルス専用水槽はニジェール川とナイジェリアの計6匹となりましたが、ここの水槽は生育水槽と観察用水槽にしたいと思います。
少し隠れ家とかも入れて観察したいと思います。
トゥルカナセネガルスも20㎝以下の輸入は余り聴きませんし、まとまって輸入されたら大きな個体を買うので(笑)暫くは、西アフリカのセネガルス水槽になりそうです。
セネガルス水槽その後でした。
セネガルス。
今現在居るセネガルスです。
先ずは、
2017年12月22日に購入した、ギニアのニジェール川セネガルスです。
導入時は18㎝で今現在は約20㎝位。
初っぱなから、メイン水槽に入れていたので成長してません。
ニジェール川のセネガルスは何気に貴重なので購入していました。
1匹だけ、大型ポリプの影に隠れておこぼれを貰っているセネガルスが居るので、セネガルスだけの環境下だとどんな動きをするか楽しみです。
このセネガルスはナイジェリア産です。
25㎝位ですが殆ど成長してません。
導入時は忘れましたが、ニジェール川のセネガルスと同じ位だと思います。
ナイジェリア産セネガルスは、ニジェール川のセネガルスと違い特に特長らしい特長は有りませんので、このまま大きくなってくれればと思います。
さて、
トゥルカナ産セネガルスです。
去年の12月20日に購入しました。
共に、30㎝位で前回と少し特長の違う個体を購入しました。
因みに前回は、
こんな感じで、目の位置と吻の尖り方、吻の反りが違う個体を選別しました。
次に狙うのは、吻が丸い普通ぽいセネガルスですかね?
今回は、吻の反りが余り無い個体が多かったので、採取場所が違うのかも知れません。
まぁ、そんなこんなでセネガルスの勉強を初めて行きたいと思います。
今年から、
今年から、セネガルスの勉強をしたいと考えて居ます。
とりあえず、3つの産地のセネガルスを集めましたが、
(過去から飼っている個体が多い)
匹数が全く足りないので増やしたいですが最低、同じ産地でも20匹位は飼育しないと解らないので(笑)水槽がとんでもないことになりそうです。
何故、最低20匹かと言うとセネガルスの前にウィークシーの勉強を3年半殆どやっていて、ある程度は結果が出ましたが最低20匹は居ないとデータが取れなかったので最低20匹としています。
流石に最近流通している3つの産地を20匹、計60匹を現状の水槽で飼育は流石に無理です(笑)
なので、値段は他のセネガルスよりも高いですが、成長してくれるトゥルカナ産のセネガルスにしようかと考えて居ます。
トゥルカナセネガルスは、狩りが上手いので雑魚メインの自分の水槽でも上手く餌にありつけると考えての事です。
しかし、値段がネックなのでおいそれとヒョイヒョイ買える魚では無いため、勉強開始までは数年掛かりそうな予感です。
ウィークシーの勉強結果はその内にこのブログで書き込みしたいと考えて居ます。
勿論、自分は学者ではないし水槽と言う閉鎖的な環境下でのデータなので、学術的では有りませんが趣味の中での面白い結果って感じで捉えて貰えればと思います。
そんなこんなで、今年から新たな勉強したい魚が増えて金欠病まっしぐらのタケ丸でした。